帝王学
コミュニケーション
今日の仕事のなかで、人を動かすにはどうしたらいいかを考えるキッカケがあった。
僕が働いている会社では、従業員の人間的な成長を重視している。
なので、日々の仕事でよく、指摘されるのは人間的部分と、習慣。
今日は、対ヒトとのコミュニケーションのことで、学んだことを書いていく。
帝王学とは?
帝王学という言葉を知っているだろうか?
辞書ではこう書いてある。
具体的には突き詰めたリーダーシップ論とでも言うべきものである。経営術や部下を統制する方法といった限定的なものではなく、様々な幅広い知識・経験・作法など、跡継ぎとしての人格や人間形成に到るまでをも含む全人的教育である。
また、いわゆる学校での教育という概念とは根本的に異なり、自分の家系を後世へ存続させ繁栄させる、という使命感を植えつけることを目的としている。
「 wikipedia引用」
ようするに、築かれてきた家系を守るために、跡継ぎをイッパシの人間に育てることを目的とした学問のことだ。
この帝王学のリーダーシップ論は、働くときや人とのコミュニケーションにも応用されている。
社長の帝王学
同僚でもある、友人はよく僕を叱ってくれる。しかし、ぼくはいつも人間的な壁にぶつかることが多い。
同僚に叱られたくないという感情が優先されてしまうのだ。
職人になってから、8年めの友人は仕事の考えかたやスキルが圧倒的だ。
隙があれば、すぐに指摘してくれる。
その様子をそばでよく見ている、社長がアドバイスしてくれたことが3つある。
相手の温度まで、上げていく
働いていて、上司とうまくコミュニケーションが取れないことはないだろうか?
ミスをしたときのあたりが強かったり、話しかけても不機嫌だったり。
なにをやっても、叱られてしまうという悪循環にハマってしまうのだ。
そして、仕事場の環境が合わないからと、辞めたり転職してしまう人がいる。
じつは、この原因は温度差が違うってことにあるんだ。
たとえば、自分が都内のカフェで1日だけ、店長をやっているとする。
今日は、仲のいい友達や家族がお店にお客さんとして、来てくれる特別な日。
仕事が忙しいなか、遠くからやってきて、自分のために会いに来てくれるのだ。
そこで、一人ではお店が回らないので、カフェの運営を知人のA君に手伝ってもらう。
あなたは、仲のいい友達や家族を心の底から喜ばせたいと思っている。
なのに、A君はオーダーを間違えたり、お客さんを気遣えない。
この姿を見て、あなたならどう感じるだろう?
僕なら、A君に不満を持つ。
「おれはこんなにも、お客さんを喜ばせたいのに、A君は...!」と。
このたとえで、伝えたいのは責任の重さで温度差が変わるってこと。
仕事にも、社長の責任。上司の責任。従業員の責任がある。
社長は契約して、お客さんからお金をいただく責任がある。
上司にも、社長から言われているタスクがある。そのタスクを受けて、上司もいい報告を上にあげたい使命感がある。
なのに、従業員がその日の仕事になんとなく来ていたら、大きな温度差が生まれてしまうのは無理もない。
だから、従業員も自分の割り振られた仕事に、責任を持ってこなすことが大切なんだ。
ほしいものを得るために嫌なことを食らう
温度差があるのは分かった。
じゃあ、どうしたらいいんだろう?
それは、欲しいものを得るために嫌なことを食らうこと。
たとえば、上司との関係がうまくいって、仕事がやりやすいという結果が欲しいとする。
でも、現実はよく叱られるから、なるべく上司を避けたい。顔も見たくないと思ってしまうこともある。
当たり前だ。でもね、嫌なことから逃げていると、自分が欲しい結果は得られないんだ。
自分が欲しい結果が欲しいときは、ぎゃくに自分が嫌だなと思うことをやってみること。
上司が嫌なら、自分からあえて近づいてみる。
すると、自分が叱られていた理由が分かったり、相手の気持ちが分かったりするものだ。
だから、ほしいものを得るためにあえて、嫌なことを選択してみることは、やってみる価値があると思う。
明日のことを3分だけ考える
温度差をなくすための行動として、明日の段取りをすることがある。
社長が言っていたのは、「お風呂で明日のことを3分イメージするだけで、人生が変わる」ということ。
スキルや経験が勝る同僚や上司と同じ温度差で、働くには前日からの段取りしかない。
頭で明日のことをイメージするのは、タダ。そして経験やスキルなんて関係ない。
毎日は容赦なく、刻々と過ぎさっていく。
そのままにすれば、ただ日々は流れるように過ぎていく。
その流れる日々をキャッチするために、昨日から準備を始めること。
想像はしたもんがちだ。
すべては対ヒト
以上3つのアドバイスは、仕事だけでなくて、夫婦生活にもあてはまるという。
人とひとが密にかかわりあうのは、仕事だけじゃない。
プライベートでも、家族と過ごすときも必要になってくる。
いかに、「相手の気持ちに立てるか」。
よく言われる言葉だけど、ほんとうに奥が深いんだ。