職人、ときどき神保町

都内周辺のコミュニティや人を紹介します。

お金の使い方

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毎朝のルーティ―ン

 
 
朝にボスのクラフトをよく飲む。
 
社長と一緒に仕事をするときに、よく奢ってくれるのだ。
 
ボスに描かれるダンディーなおっさん。
 
これを見ると僕の祖父がよく、犬の散歩中に自販で買って、飲んでいたことを思い出す。
 
 
最近では、ペットボトルのタイプは持ち運びがしやすいので、IT企業など内勤の人にも売れているらしい。
 
朝にコンビニへ寄って、ボスを飲む。それがぼくの毎朝のルーティーンだ。

 

 

社長は、飲食店を経営しているほかに親方、家庭を持つひとりの父親でもあり、人を引っ張る教育者でもある。

 

 

僕は仕事場の現場へ向かう途中、話の引き出しが多い社長の話を、助手席や休憩中に聞くことが多い。

 

 

仕事を始めたころの気持ち

 

 

2017年の11月。大学4年の後期のことだった。

 

この時期に小学校からの親友から、「社長のもとで根性を鍛えなおした方がいいよ。」といまの仕事に誘われた。

 

当時のぼくは、やりたいことが何個かあったり、興味があることは沢山あった。

 

神保町で異世代交流、ライター、留学をしてみたいとは口では言う。

 

しかし、興味本位に動くけれど、何事も継続はできず。

 

このままだと、努力することや嫌なことから、逃げる選択しかしない無責任な人間になってしまうのが、目に見えていた。

 

そんなタイミングで、親友から誘われた職人とも呼ばれる仕事は、大学生活で「やりたいこと」を求めていたときとは、まるで正反対だった。

 

例えるなら、泥水を被るような仕事。

 

毎日、服はがっつり汚れるし、顔面に生コンクリートがぶっかかる事も日常茶飯事だ。

 

けど、仕事を通してダメな自分や目を背けたくなるような嫌なところが分かる。

 

じぶんの価値=収入だけではないと僕は思う。

 

人間的な見えない部分が成長することで、キャリアもステップアップするんじゃないだろうか。

 

 なににお金を使うのか

 

 毎月、社長と地元の銭湯に行く。

 

裸の付き合いだ。

 

 

この文章を書いた、今日も銭湯に行ってきた。そして、お決まりの飲み。

 

そのときに、お金の話になった。

 

お金をなにに使うのか?

 

要するに給料が入って、何に使うのか。

 

この会社で働くまでは、自分の娯楽や最低限必要なことにお金を使っていた。

 

けど、社長が口酸っぱくいうのが支えてくれている、家族にお金を使うこと。

 

いままでの僕は、ケチって実家にお金なんて出さなかった。

 

正直、自分本位過ぎた。

 

だから、社長からは大学卒業前によく、「人生においての卒業をしような」と言われていた。

 

大学を卒業しても、形だけで心や精神は未熟なままだ。

 

それを見透かしていたんだと思う。

 

家族という当たり前に与えてきてくれた、存在にぶら下がんなって。

 

 

今度は、自分が大切なひとを支えてやるんだって気持ちを持つことが大事だって、働き始めのころに良く言われた。

 

この仕事で一番、最初に教わったのがレタスチャーハンの作り方だ。

 

車の助手席に座りながら、必死にノートにメモをした。

 

ものづくりの反省とか、方法のメモを取らずに。

 

「ともくん、炒めるときに味の素をシャンシャンシャンと一回ししてね・・・!」

 

僕はびっくりした。仕事のことよりもプライベートのことを言われるなんて。

 

そして、家族にご飯を作ってあげなと言ってくれる。

 

半年前の自分だったら、家族にご飯を作る事なんて絶対にしなかった。

 

 

今日も銭湯にいったあと、飲んでいるときに言われた。

 

「結婚して、家族を守れるひとになってほしい。仕事ができるやつより、仕事ができなくても結婚して、家族を大事にするやつの方が評価できる」と。

 

 

僕がこの会社で働き始めてから、変化したのはお金の使い道。

 

大切なひと、お世話になっているひと、家族にお金を使うこと。

 

得が帰ってくるなんかは、わかんない。

 

けど一番、気持ちいいお金の使い道なんじゃないかなと思っている。

 

そんな、ひとが社会で増えたらもっと、みんなが幸せになれるんじゃないかな。

 

 

最近のぼくの、モチベ―ジョンは母方のばあちゃんを故郷の長野に連れていくこと。

 

ばあちゃんはいま、介護施設で過ごしている。

 

久しぶりに会いに行ったら、車いすで生活していた。まだかろうじて、歩けるうちに絶対に長野に連れていこうって思った。

 

 

お金の使い方。正しいとかはないけど、自分は支えてくれるひとや大切なひとにお金を惜しまずに、使うひとで在りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
だから、いつも新しい情報にアンテナを張っている。
頑固な職人というイメージなんて、微塵もない。
 
 
社長の口グセはいつも決まって、
「それ、いいね!」
 
何事も、否定からはぜったいに入らない。
 
 
 
そして、モノを作る作業のときや困難な問題にぶち当たったときも、機転を利かせる。
 
ほかにも、「ともくん、物理を使えばなんでもできるよ。」とよく言われる。
 
 
仕事の現場に向かう途中、助手席に座っていると社長は僕に、色んな話をしてくれる。