『0円で生きる』
『0円で生きる』を読んでみて
神保町の三省堂で、購入しました。僕は、この本を参考に神田界隈にも生かせる取り組みはあるのではないかという目的で読んでみたのです。
この本では、無料でできる様々なことを紹介しています。貰ったり、共有したり、ごみを拾ったり、行政サービスを利用したり、自然界から採ってきたり、無料でできることは、よくみてみれば身の周りに溢れかえっています。
モノが溢れている
本書の冒頭には、日本でシェアリング・エコノミーのブームが来ていることが書いてありました。たしかに、身の回りにシェア事業が増えてきていることを実感しています。シェアハウスやコワーキングスペース、民泊、airbnb、Uberなどが日常で当たり前になってきているのを感じます。
しかし、シェア・ブームのようないい傾向があっても、今の日本では「世の中はほぼすべてがお金」であるといいます。生活の衣・食・住は、すべてお金を払うことで賄うことができてしまいます。自分でやることは、限られているので結局お金に依存してしまうと著者は、主張しているのです。そして、依存せずに人生を楽しむにはどうしたらいいか実例を挙げて述べています。
くにたち0円ショップ
その実例のなかに、0円ショップのことも書いてあります。東京都国立市では、毎週第2日曜日の午後に「くにたち0円ショップ」を開いています。
今年初めての0円、Twitterなどの情報を見て初めて来てくれた方が5人も。最初は放出品も並べきれないほど。カイロ、煎餅、飴など差し入れも盛りだくさん。しかし3時以降は厳寒。(T) pic.twitter.com/41jbGxBTCl
— くにたち0円ショップ (@kunitachi0yen) 2018年1月14日
駅前付近の路上で、レジャーシート4~5枚分にぎっしりと、服、本やCD、食器や台所用品といった家庭雑貨などが並べてるそうです。残ったものは出したひとが持ち帰るのが前提です。
これは、街中の無料の居場所づくりにもなっていて、0円ショップには居場所づくりにも、貢献していると本書には書かれています。
まとめ
無料で0円ショップを行なうことで人間関係をつなげることができます。しかし人間関係が増えることは一概にいいことだとは言えないということも、この本から学びました。
僕自身、人付き合いが多くなると気を遣い過ぎてしまって心苦しくなってしまうことがあります。学校のなかやバイト先、職場の人間関係が濃すぎてしまうのです。
自分で選んだ訳ではない人間たちと閉鎖的に過ごしていて、苦しくないわけがないです。しかし、そこから抜けると今度は居場所がなくなってしまい、1人になっても辛くなります。
だから、押し付けられた環境ではなくて自分が居心地のいい居場所を見つればいいと思うのです。がっちり固定された場所でなくても、居場所はあります。
僕は、神田界隈のどのコミュニティにも居場所を感じます。居場所は、ひとつに決まっていなくてもいいのだとこの本を読んで、少し安心させられました。
神田界隈にも、たくさんの居場所があります。
もしいまの環境に疲れたら、街に出かけてみよう。