職人、ときどき神保町

都内周辺のコミュニティ、おススメの本、日常などを紹介します。

アメニティカフェ②

アメニティカフェで勉強会

 

今日は、アメニティカフェで歴史の勉強会が行われました。

 

アメニティカフェってなに?という方は、ぜひ前回の記事を見てみてください!

この場所では、不定期ですが歴史をテーマとした、勉強会やイベントが行なわれているのです。

 

オーナーの羽田さんは、このようなイベントをときどきLINEで、僕に知らせてくれます。

 

 

tommy-manabi.hatenablog.com

 

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経験者から話を聞く

 

勉強会には、現在92歳の小夜さんという方が来てくださりました。戦後は、小学校教師として教育に携わりました。今年4月の勉強会にも来てくださり、「戦争に関する絵を見て、みなさんは何を感じますか?」の一言で周りの空気が一変したのを、鮮明に覚えています。

 

今回の勉強会では、戦時中に経験したことを絵本を通して、伝えてくれました。

 

タイトルは『大人になれなかった弟たちに......』。作者の米倉斉加年(まさかね)さんは、俳優さんでもありながら、自身の戦時中の経験を絵本にしました。この絵本は、中学校1年生の国語の教科書にも使用されているものです。

 

初めてな気もしましたが、もしかしたら読んでいたかもしれせん。

 

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『大人になれなかった弟たちに......』。作品の挿絵自体も本人が書いたものです。

 

勉強会前に、参加者のひとりが発言した、

 

「平和のなかで生きているから、戦争のことを身近に考えることができない。」

 

 

 この言葉に、この勉強会の目的が凝縮されていると思います。戦争を経験した方と会って、当時の経験を直接聞ける機会は少ないです。

 

僕たちが、積極的に足を運ぶのも大事ですが、このカフェみたいに異世代で交流できる場所が、もっと増えればいいなと改めて、強く思いました。

 

 

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 勉強会の風景。

学校現場に関わっている方や、現役の高校生も遠い場所から、足を運んで参加しています。90歳、50歳、20歳、10歳代の異世代で話し合うので、様々な意見が飛び交っているのが印象的でした

 

 

 絵本を通して感じたこと

 

絵本はみんなで順番に、朗読しました。話の内容ですが、戦時中での暮らしが絵本の挿絵を通して、生々しく表現されていました。

中学生や高校生の頃に、国語の授業で教科書を朗読しましたが、そのときと違うのは、目の前に戦争を経験した小夜さんがいるということです。

 

読む途中とちゅうで、当時の状況を説明してくれます。

 

ただ書いてあったはずの文章が、小夜さんの説明が加わることでリアルに感じるのです。

 

読んでいて心が苦しくなりました。

 

僕は、戦争があった時代を生きていませんが、知ろうとすることは、できると思うのです。

 

平和ってなんだろう。

戦争ってなんだろう。

幸せってなんだろう。

 

このカフェに訪れると、普段、不感になってしまった感情が戻り、そして刺激を受けることができるのです。

 

 

 

もっと地域が開かれてほしい

 

僕は、大学4年の春に中学校社会科の教育実習を経験して、授業内だけでは社会を伝えるのは、難しいと感じました。そして自分自身も、教えるには無知でした。

 

最近は自分が学ぶ目的で、色んな方と会ったりしましたが、身近な神田界隈に僕より賢いひとや専門分野を持った人は山ほどいると、気付かされました。

 

僕自身、未熟者でまだまだ勉強することは数え切れないです。しかし、地域と教育を結びついたら、もっと素敵な社会になると考えています。

 

僕がしていることは微力ですが、決して無力ではないと思うのです。これからも、神田界隈の学べるような場所を紹介していきます!

 

そして勉強会あとは、特製のほうとう鍋をいただきました。

 

羽田さん、ごちそうさまです!!!

 

 

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羽田さんは、長野出身。手作りの麺を作っている写真。

 

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 佐渡のトビウオとしいたけのダシがきいていて、ほうとうの麺も程よい触感でした。見ていて、よだれが出そうです。

 

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 羽田さんが、作る鍋は僕の胃袋をわしづかみにしました。