ふと顔を上げれば。⑥
TRPGの魅力
カリ吉:りひとさんの趣味ってなに?
りひとさん:私の趣味は沢山あって、絞れないかな。この紙にまとめてあるよ!
カリ吉:やっぱ、旅行が趣味なのかー。ねね。りひとさん。TRPGって?
りひとさん:TRPGはね。テーブルトーク・ロールプレイング・ゲームの略だよ。
カリ吉:なにそれ!RPGは知ってるけど。。。
りひとさん:これは、架空世界に生きる人格の行動を通して、物語を積み上げていくゲームだよ。
カリ吉:え、よくわからない。
りひとさん:要するにね、自分たちでキャラクターを設定して、物語を創り出していきます。4人から8人くらい集まると、すんごく盛り上がるよ。
カリ吉:自分たちで物語を作るとなるとさ。終わりがない気がするし、なんでもありになっちゃうじゃん(笑)
りひとさん:TRPGには、モデルとなる物語があります。だから目的や困難が設定されているから、無法地帯になることはないの。私のおススメは『クトゥルフの神話』かな!
『クトゥルフの神話』はアメリカの小説家・ハワード・フィリップス・ラウグラフトが書いた小説。
クトゥルフは神話に登場する架空の宇宙生物。太古に地球を支配していたが、現在に蘇るという内容だ。
カリ吉:なるほどー!なんか、おもしろそうだなぁ。やってみるとハマりそう!
りひとさん:まじめだと思ってた人が急に大声でキレだしたり。ほかにも、男らしい人が急に女々しくなったりして、ギャップがとくに面白いの!たまにやってるから、遊びにきてね。
【カリ吉の編集後記】
たびのすみかには、本当にアットホームな雰囲気が流れていた。
りひとさんは趣味の話になると、熱がこもる。最初はクールな印象だったけど、そのギャップがなんともよくて、忘れられない。
「お客さんの趣味を増やすことが私の仕事」
この発した一言が、りひとさんを表している。
旅行、TRPG以外にも着物が好きなど、たくさんの趣味を持っていた。
話の引出しの多さ、そしてポジティブな考え。
旅のすみかに訪れれば、興味あることに挑戦する、勇気をもらえる。
スマホをみれば、いろんなことを知れる。けど、ネット社会だからこそ、人と会って話せる場所は本当に大事だ。
「やって後悔することよりも、やらないで後悔するほうが、死ぬ前にもっと後悔する」
りひとさんのこの、言葉が強く頭に残っている。
勇気を出して、一歩を踏み出してみよう。