職人、ときどき神保町

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『蒼く優しく』

 

 

蒼く優しく

 

今回も、勇気の出るおススメの歌を紹介する。

 

 

紹介しようと思ったキッカケは、今日、僕が体調を崩して、病院に行ったときに、思ったことがあるからだ。

 

 

訪れた病院は大きい病院。待合室には、お年寄りがたくさん座っていた。

 

人数は50人くらいは、いたと思う。

 

受付では、車いすをヘルパーに押してもらっている患者さんや診療に来た人を、病院の女性係員が列にして、振り分けていた。

 

 

 

ぼくも自分の順番が呼ばれるまで、読書をしながらジッと席で待っていた。

 

 

だけど、周りのひとたちの光景をチラッとみては、ずっと頭のなかで考えていたことがある。 それは、

 

「もし、ぼくが80歳のお爺ちゃんになったとき、それまでに何を経験して、どういう人間になっているのだろう?」

 

 

この問いは愚問なのか。

 

将来のことなんて、誰にもわかりゃしないじゃないかと。

 

 

 

でも、必ずいつかは老いがやってくる。

 

 

読書しながら「ん~」と、読んだ文章の意味が頭に入らず、2回ほど同じ文章をアゲインした。

 

 

 

そして考えた結果まとまった、自分なりのものさしがある。

 

それは、

 

 

何事も諦めない人間でいたい。

 

 

そんなことをパッと考えたときに、この曲が頭のなかで、スーと流れたのだった。

 

 

 

ドリーム☆アゲイン  

 

 

 

ドリーム☆アゲイン DVD-BOX

 

 

僕が小学6年生の頃に、ドリーム☆アゲインというドラマが流行っていた。

 

放送されたのは11年前。ちょうど今みたいに、肌寒くなってきた時期だったことを覚えている。

 

ドリーム☆アゲインは、反町隆史が主演を務めているドラマ。

 

名前のとおり、夢をもう一度追いかける内容になっている。

 

 

このドラマの主題歌が『蒼く優しく』という曲。

  

 

【歌詞】

 

あの日の夢を 今もずっと 追いかけ続けていたら
今ごろ 僕は どこにいて 何をして いたんだろう?

ため息で錆びついたこの鍵で 今もまだ 開くのかな?
信じたまま脱ぎ捨てた 夢と一緒に
僕を待ってる あの日のロッカー

今よりずっと蒼く 優しく見えた空
何を 忘れたんだろう?
何を 覚えたんだろう?
何を 見つけたんだろう?
答えのない問いに 白く澄んだ空
踏み出せなかった あの道は
今ここに 続いていた

何度負けても 間違っても 夢は 終わりじゃない
何度勝っても たった一度の 諦めに崩れてゆく

見上げるほど長い上り坂 今僕の 目の前に
引き返してしまえばまた 後悔だけが僕を待ってる 下り坂

心の叫びなど 誰にも聞こえない
だから笑うんだよ 涙が出るんだよ
だから 輝くんだよ
自分らしさを探して 誰かのまねもしてみた
何かが違うんだよ 誰にも聞けないんだよ
それでも 探していたいんだ  

今よりずっと蒼く 優しく見えた空
何を 忘れたんだろう?
何を 覚えたんだろう?
何を 見つけたんだろう?
あの日よりずっと蒼く 強く信じた空
踏み出せなかった あの道は 今どこに

あの日の僕が ずっと待ってた
心の 行き止まりで
少しだけ話を 聞いてくれるかい?
少しだけ 休んでも いいかい? 

 

 

「踏み出せなかったあの道はいまここに続いていた」

 

 この歌詞が、教えてくれることがある。

 

 

それは、いつでもチャレンジする機会はすぐ、目の前にあるってこと。

 

 

たとえば、ぼくだったら英語を覚えて、もっといろんな国のひとと繋がりたいという願望がある。

 

でも、いまでも願望なだけであって、「ハロー」とか簡単な英語しか話せない。

 

 

英語なんて中学校から習っているし、大学でも英語の授業や留学をするチャンスもいくらでもあったはず。

 

 

英語を話せるようになること。それは僕の中では、上り坂だ。

 

 

上り坂を登るのは、足がパンパンに疲れるし、転ぶ可能性もある。

 

そして登っても、どんな景色が待っているかは分からない。

 

 

だから、上り坂の前でずっと、立ち止まっている。

 

 

 

 

英語をたとえで出したけれど、この「蒼く優しく」の曲を聞いていると、どんなことでも重なる気がするのだ。

 

 

上り坂は人によって、どんな道かは変わるけれど。みんなの目の前にある。

 

 

最後、ゆっくり堂々と、休めるように。

いま、少しだけ目の前にある上り坂に登ってみようかな。

 

 

そう、思わせてくれる曲だ。