だだちゃ豆
だだちゃ豆
「一ぱいや」というお店で出会った、奥山さんから「だだちゃ豆」が2㎏、段ボールで送られてきた。
だたちゃ豆は枝豆のこと。
「だだちゃ」とは庄内地方の方言で、「おやじ」「お父さん」という意味だ。
その昔、城下町鶴岡が酒井藩だったころ殿様が枝豆が大好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては、「今日はどこのだだちゃの豆か?」と聞いたらしい。
そして、いつからか「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったとか。
地元名産の送り合い
だだちゃ豆を送ってくれた、
奥山さんは車の免許合宿中に山形市で出会った。
70歳くらいの年齢の方で、パワフルなおじいちゃん。世間話の引き出しが多く、一緒に話していて、楽しいひとだ。
ここでは言えないけれど、ど下ネタも全開。
昔からの常連さんに支えられて、お店が成り立っていると言う店主の女将さんも、
「ず~~!!!」と、大笑いしていたことを思い出す。(「ずー」は方言で、「ねー」という意味だ」
僕が「一ぱいや」で出会ったときに、「ナカジマくん。八街のピーナッツが香ばしくて、美味いんだよ。」と連呼していた。
なので、僕は「千葉出身なので、ピーナッツを送りますよ!」約束した。
「そうやって、送ってきたやつなんていねーよ!(笑)」とお店のお客さんたちは、笑っていたけれど。
実際に、地元に戻ってから「一ぱいや」にピーナッツを送ると、山形からサクランボが送られてきた。
そして、僕が梨を山形へ送ると、今回はだだちゃ豆が送られてきたのだった。
シェアする気持ち
社長が言っていた、お金の使いかたを実際にやってみた。
自分のために投資以外に、お世話になっているひとへお金を使う。
すると、違う形で良いことが回ってくることがある。
そして、さらに色んなひとへ影響していく。
今回、もらっただだちゃ豆も行きつけのカフェや、恩師、会社の社長におすそ分けしようと思っている。
普段って、人間だし、無意識に色んなことを求めてしまう。
あれやって、これやって、気づいてほしいとか。
クレクレ症候群。
与えてもらう喜びも確かに、嬉しい。
けど、与える喜びも同じくらい、嬉しいものだ。
給料が入ったら、自分にご褒美をあげること。
加えて、余裕があれば、ぜひお世話になっているひとへ何か還元してみよう。
お金じゃなくても、だれかに困ったときに、手伝ったりすることでもいい。
「与えてもらいたい!」から、「できる限りでいいから、与えよう!」と意識を変えてみる。
自分は、そういう人間で在りたいな。
「だだちゃ豆」をボウルの上でゴシゴシ。毛や汚れを取る。
沸騰したお湯に、塩を少々いれて、3分間~4分間「だだちゃ豆」を煮る。
ゆで終わったら、冷水でサッと冷やす。そして塩をかければ「塩ゆでだだちゃ豆」完成!
香ばしくて、甘みがある「だだちゃ豆」。市販の枝豆とは一味違う。秋なので、豆ごはんにもピッタリかもしれない。