欧風カレー・ガヴィアル
欧風のカレー屋さん
今回は、神保町にある欧風カレーのお店を紹介する。
そのお店の名前は「ガヴィアル」。いかにも、欧風を思わせる名前だ。
このお店に行こうと思ったキッカケは、友人に美味しいカレー屋さんを紹介する約束をしたから。
ぼくがよく訪れる街、神保町はカレーで有名な場所でもあるのだ。
その友人は、青梅にあるオープンスペース「寓」を紹介してくれた大学4年生。
学校では観光学を専攻しているらしい。街並みが古い神保町のことを話したら、興味を持ってくれたのだ。
ぼくは素敵な場所を紹介してもらったお礼に、カレーも含め神保町の良さを友人に伝えようと、意気込んでいた。
そして神保町駅で合流して、何のカレーが食べたいか3つ提案してみた。
スープカレー、フランス風カレー、欧風カレー。
決まって、フランス風カレーのボンディという有名なお店に向かったが、エアコンが修理のため臨時休業。
そこで、欧風カレーのガヴィアルに変更したのだった。
いざ、ガヴィアルで注文
なぜか欧風やフランス風という名前がつくカレー屋さんでは、ジャガイも一緒に出てくるのだ。先にバターで食べても、カレーに混ぜてもいいし自由。
友人が注文した野菜カレー。野菜がテカっていて衝撃を受ける。照明のせいじゃないか疑って、天井を2回ほど見上げてしまった。
ぼくが頼んだのはチーズカレー。香ばしいアーモンドとチーズがトッピングされている。
値段は1400円。カレーで1400円かけて食べるのは、生まれて初めてだった。
「高いから」と学生のときは、ガヴィアルの看板を無視。アウトオブ眼中。
でも、いま少し背伸びして食べたカレーは一生忘れないだろう。
とにかく、美味しかったのだ。食レポせずに、お互い黙々と食べるほどに。
食後あとの神保町
自分から行動して、出会ったひと。そこからさらに繋がって出会った友人やお世話になった人と時間を過ごせることは、気付かないだけでじつは幸福なのかな?
カレー屋を出たあとに、友人に神保町の魅力を説明して歩いた。
「あれは、じつはこんなお店でね。」
友人と会話をしていて、思ったことがある。
それは、街並みは変わらないけれど、お店やひとが変化していっていることだ。
学生だった頃に、夢中になって歩き回っていた神保町とは違う。
建物は変わらない。でも、お世話になったひとがもう居なかったり。
そもそも、お店がなくなっていることにも気付いた。大好きだったカフェもビル撤去のため、なくなってしまったのだ。
たった、1年。1年で、これだけ変わってしまったのか。
あのとき、あの場所に、あのひとたちが集まることはもう、2度とない。
もともとあったものが無くなっていく。
そして、違う場所でひとが集まり、 そして新しいコミュニティが生まれるのだ。
心に穴が空いたような気持ちもあるけれど、自分も街と同じように変化している。
1年前の自分より一ミリでも、前に向かって成長できているのかな?