ギャラリーF分の1
この場所を知った経緯
僕がこの場所を知ったのは、今年の夏でした。夏季休暇中に、都内を全部回りたいという散歩欲に負けて、地形図を入手し散歩に夢中でした。
「内外地図」という名前の御茶ノ水にある地図専門店。楽器屋が入っているビルの6階にあります。紙地図の企画・印刷まですべて一貫して行なっています。店舗には、地形図6000面をはじめ、古地図も少し売っていたので、地図が欲しくなったら、ここはおススメです。
暑いなかでも、地形図を片手に散歩するのは最高でした。とにかく、全部地形図を塗りつぶしてみたかったのです。調子に乗って、まずは御茶ノ水を制覇しようと歩き始めたのでした。
今年の夏から、留学している先輩からもらったフィルムカメラ。このカメラも神田にある「Lomography」というフィルムカメラ専門店のものです。
そして、地形図ともらったフィルムカメラを両手に持ち、ワクワクしながら歩いてる途中に出会ったのが、ギャラリーF分の1なのでした。
カフェやスナックだと、おもっていたが、、、、
御茶ノ水にあるアーティストが集まる場所
この場所は、展示スペースです。そのため、いつもアーティストの絵や写真が飾ってあります。
ジャーナリスト、美大の教授、暗黒舞踏家というダンサーなど個性豊かなひとが集まる場所でもあります。
自然界には多くの「ゆらぎ」があります。波の音や電車に揺られる音、ろうそくの炎の揺れ。
いずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎがあり、それが「F分の1ゆらぎ」です。
この場所のオーナーさんは、おばあちゃんでした。ひとが大好きだといいます。
そのためか、ギャラリーでの会話はどこか心地良い雰囲気でした。
まさかの展開
この場所には、半年前の夏から何回も足を運んでいて、本当にオーナーさんには、よくしてもらっていました。
しかし、20年も続いたギャラリーを今月いっぱいで閉めると今日、立ち寄ったときに僕はオーナーの口から知ったのです。
無意識に、この場所はずっと続くだろうという感覚でしたが、終わりは一瞬でやってくるのだと感じました。
神保町や周辺にある、古いカフェやお店もいつか終わりが来ると思うと、何か切ない気持ちになります。
僕はこの場所に、F分の1というギャラリーという名の素敵な場所があったことを文章や写真で残したい。
まだ、閉店まで時間があるので、オーナーがどんな思いでやっていたのか、そしてこの場所の魅力を、取材して詳しく伝えていきます!
http://www.galleryf-1.net/exhibit/2018/180116dmten/0116dmten.ht
ギャラリーF分の1
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5-6 コトー駿河台
※1月16日~21日までお店を最後、開く予定らしいです。