職人、ときどき神保町

都内周辺のコミュニティ、おススメの本、日常などを紹介します。

欧風カレー・ガヴィアル

欧風のカレー屋さん

 

 

 

今回は、神保町にある欧風カレーのお店を紹介する。

 

そのお店の名前は「ガヴィアル」。いかにも、欧風を思わせる名前だ。

 

 

このお店に行こうと思ったキッカケは、友人に美味しいカレー屋さんを紹介する約束をしたから。

 

ぼくがよく訪れる街、神保町はカレーで有名な場所でもあるのだ。

 

その友人は、青梅にあるオープンスペース「寓」を紹介してくれた大学4年生。

 

 

tommy-manabi.hatenablog.com

 

 

学校では観光学を専攻しているらしい。街並みが古い神保町のことを話したら、興味を持ってくれたのだ。

 

 

 

ぼくは素敵な場所を紹介してもらったお礼に、カレーも含め神保町の良さを友人に伝えようと、意気込んでいた。

 

 

そして神保町駅で合流して、何のカレーが食べたいか3つ提案してみた。

 

 

スープカレー、フランス風カレー、欧風カレー。

 

 

決まって、フランス風カレーのボンディという有名なお店に向かったが、エアコンが修理のため臨時休業。

 

 

そこで、欧風カレーのガヴィアルに変更したのだった。

 

 

いざ、ガヴィアルで注文

 

 

 

f:id:tommy-manabi:20181014223149j:plainなぜか欧風やフランス風という名前がつくカレー屋さんでは、ジャガイも一緒に出てくるのだ。先にバターで食べても、カレーに混ぜてもいいし自由。

 

 

f:id:tommy-manabi:20181014224123j:plain友人が注文した野菜カレー。野菜がテカっていて衝撃を受ける。照明のせいじゃないか疑って、天井を2回ほど見上げてしまった。

 

 

 

 

f:id:tommy-manabi:20181014224411j:plainぼくが頼んだのはチーズカレー。香ばしいアーモンドとチーズがトッピングされている。

 

 

 

値段は1400円。カレーで1400円かけて食べるのは、生まれて初めてだった。

 

 

 

「高いから」と学生のときは、ガヴィアルの看板を無視。アウトオブ眼中。

 

 

でも、いま少し背伸びして食べたカレーは一生忘れないだろう。

 

とにかく、美味しかったのだ。食レポせずに、お互い黙々と食べるほどに。

 

 

食後あとの神保町

 

 

 

 

自分から行動して、出会ったひと。そこからさらに繋がって出会った友人やお世話になった人と時間を過ごせることは、気付かないだけでじつは幸福なのかな?

 

カレー屋を出たあとに、友人に神保町の魅力を説明して歩いた。

 

「あれは、じつはこんなお店でね。」

 

友人と会話をしていて、思ったことがある。

 

 

それは、街並みは変わらないけれど、お店やひとが変化していっていることだ。

 

 

学生だった頃に、夢中になって歩き回っていた神保町とは違う。

 

 

建物は変わらない。でも、お世話になったひとがもう居なかったり。

 

そもそも、お店がなくなっていることにも気付いた。大好きだったカフェもビル撤去のため、なくなってしまったのだ。

 

たった、1年。1年で、これだけ変わってしまったのか。

 

 

あのとき、あの場所に、あのひとたちが集まることはもう、2度とない。

 

 

もともとあったものが無くなっていく。

そして、違う場所でひとが集まり、 そして新しいコミュニティが生まれるのだ。

 

 

 心に穴が空いたような気持ちもあるけれど、自分も街と同じように変化している。



1年前の自分より一ミリでも、前に向かって成長できているのかな?




 

 

 

 

 

 

 

『アルケミスト夢を旅した少年』

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

 

 

アルケミスト夢を旅した少年

 

 

「世界最大のうそってなんですか?」と、すっかり驚いて、少年は聞いた。

「それはこうじゃ、人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうということだ。それが世界最大のうそじゃよ。」

(『アルケミスト夢を旅した少年』ページ24。少年と老人の会話より)

 

 

この本を知ったきっかけ

 

今年の夏に山形へ免許合宿へ行った。

 

そのときに出会った25歳の投資家から、紹介してくれた本。

 

彼は、不思議な人物だった。

 

常に人生を考えている哲学者。と思いきや、平凡すらも、楽しんでしまうようなパリピでもあった。

 

当たり前のような毎日の中で、楽しさを見出していく。

 

 

どうやら、彼はタニタ食堂創始者のひ孫らしい。考えかたが斬新なことばかりだった。

 

 

たとえば日々のなかで、自分が感じたことや成長したことを残す「内省ノート」をつけていた。

 

 

自分のクセ。性格。楽しいと思うことをノートに図や文章で書く。

 

いわゆる、日記みたいなもの。

 

 

じぶんの人生を客観的に見てみる。

 

 

そんな彼の姿をみていて、足をとめて自分と向き合う時間も、あっていいと思った。

 

 

紹介してもらった『アルケミスト夢を旅した少年』も、自分の人生を客観的に見るキッカケを作ってくれる。

 

 

 出会いと別れの中で、人生の知恵を学んでいく

 

この本の主人公は羊飼いの少年サンチャゴ。

 

彼はある日、エジプトのピラミッドに宝物が隠されているという夢を見た。

 

そして、その夢を信じて旅を決意。

 

旅のなかで、出会うひとたちによってサンチャゴは人生の知恵を学んでいくストーリーだ。

 

 

これから本の中でも、とくに印象に残った場面をひとつだけ紹介したい。

 

 

老人との出会い

 

 

 

 「まだ若い頃には、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢をみることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思いこませはじめるのだ」

 

 

サンチャゴが出会った老人のことば。

 

 

年を重ねていくと、だんだんと夢を見ることがなくなっていく。

 

なぜか。

 

それは、だんだん自分の心の声が、聞こえなくなってくるからだ。

 

この本にも、恋人を見つけたり、やりがいのある仕事を見つけることでサンチャゴは自分の「夢」を忘れそうになる場面が出てくる。

 

なんか幸せなのかな。だから、このままでいいや。

 

本を読んでいて、そんな声が自分の心のなかで聞こえてきた。

 

仕事の環境は居心地がいいし、家族も健康で、週末には自分の趣味が楽しめるや!

 

そんな自分とサンチャゴの冒険は、重なるところがあった。

 

「本当に今の状況でいいのか?」

 

自分が本当にやりたいことは何なのか。そして、人生ってなんだろう?

 

そんな心の中の声たち。

 

 

アルケミスト夢を旅した少年』はいつも早足で聞くことのできていない、自分の心の声に気付かせてくれる一冊なので、ぜひ一度だけでも読んでみてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のために働く

今日は社長と「なんで働くのか」をテーマに話したので、そのことについて思ったことを書いていく。

 

 

何のために働くの?

 

僕たちは何のために働くのだろう。

 

その答えは、お客さんを喜ばすためだと僕は思っていた。

 

しかし、どこか腑に落ちない。

 

なにか自分に嘘をついているような感覚。

 

無理して理想をかかげ、世間体を気にして綺麗にまとめたような言葉だ。

 

 

なぜ、お客さんを喜ばせたいのか。

 

それを深ぼってみた。

 

 

自分のために働く

 

 

ぼくがお客さんを喜ばせたい理由は、自分のやったことや能力が評価されることが嬉しいから。

 

それは、見える場所だけに限ったことじゃない。

 

ずっと、お客さんが僕たちの作業や仕事ぶりを見ているわけではないからだ。

 

裏で努力したことや泥水を飲んで、汗水たらしたことが最終的に成果として形になる。

 

 

でも見えないところで頑張っていることも、評価してもらえると、嬉しい。

 

社長はそういうところも見逃さず、評価してくれる。

 

 

努力が報われることは、仕事のやりがいに繋がる。

 

 

結論、ぼくが働く理由は「だれかのため」じゃなくて、「じぶんのため」だった。

 

 

だれかのため=じぶんのため?

 

 

だれかのために働くことは巡りめぐって、自分に返ってくる。

 

お客さん、家族、お世話になったひと、恋人。

 

愛する人たちのためにはたらくこと。そのなかに自分自身も含まれている。

 

 

誰かのために働くことは、自分のために、はたらくということでもある。

 

 

矛盾しているように見えるけど(笑)

 

でも、自分を犠牲にして誰かのために働くよりも、誰かのために働いて、自分も幸せになれたらいいなと思う。

 

 

これからは飾らずに「じぶんのために真剣に働いています!」といえるような働きかたを僕はしていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

叱られる理由は

誰のために働く

 

仕事中に、社長から言われた言葉が、今日も心に突き刺さった。

 

それは、家の周りの建造物を作っているときのこと。

 

社長の仕事のペースに置いて行かれないように、ぼくは心のなかで焦っていた。

 

すると案の定、作業がだんだん雑になっていく。

 

内心、「これは社長に怒られるな、、、」と思っていた。

 

しかし、怒ることをしないで、社長はこう言った。

 

「こんな雑な作業じゃ、信頼してくれている、お客さんが可哀そうだよ」

 

ぼくの顔をみることなく、ほんとうに悲しそうな顔でつぶやいたのだ。

 

この言葉がぼくの心を揺さぶった。

 

 

叱られる背景を見ること

 

 

 

いつも、作業でミスして叱られるときは感情的になってしまう。

 

 

叱られている自分や、叱られた行為ばかりが気になるのだ。

 

 

でも、今回の「お客さんが可哀そうだよ」という社長の言葉を聞いて気付いた。

 

 

なぜ必死こいて働くかというと、完成を楽しみにしてくれている、お客さんの期待に応えるためだ。

 

 

これからは、仕事でミスして誰かに叱られたときは、叱られた背景を見ようと思う。

 

 

その背景には必ず、喜んでくれるお客さんがいるからだ。

 

 

ただ、仕事のなかで「ミスしちゃいけないんだ」と思うことをやめてみる。

 

 

「お客さんを笑顔にするために、ミスを減らそう」と思うことで、仕事への取り組み方はおおきく変わっていくはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは10回やってみる!

失敗を恐れて

 

仕事中にものを作るときに、ちまちまやってしまうことがある。

 

恐るおそる、慣れない手つきで。

 

なぜ、ちまちましてしまうかというと、慣れていないから。

 

心のなかでは、「失敗するんじゃないか」とビクビクしている状態だ。

 

どうしたらいいか分からないと人間は、大胆な行動は取らずに安全策を取る。

 

そして、周りのひとに「遅い!」と叱られてしまう。

 

 

そんなとき、悩んでいた自分に社長がくれたアドバイスがあるのだ。

 

 

10回とりあえずやってみる

 

 

「とりあえず、10回同じことを繰り返してみな。」

 

 

10回は同じことを無心で、やっていくとなぜか形に残る。

 

しかし1回、2回やってみては、形にならなくて、不安になり動きを止めてしまう。

 

 

結果、すぐに諦めてしまうのだ。

 

 

ものづくりにかかわらず、これは日常のほかのことにも当てはまる。

 

読書でも、英語でも、勉強でも、なんでも。

 

 

2、3回やっては「意味がないんじゃないか」といって途中ですぐに、あきらめてしまうこと。

 

成果が出る前に、投げ出してしまう。

 

 

だからこそ、些細なことは気にせずに、まずは10回やってみること。

 

 

言い訳をするまえに、まずは10回だけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事を盗む

仕事を盗む

 

「ほかのひとの仕事を見て盗め」

 

よく言われる言葉。

 

でも、これって本当はどういう意味だろう。

 

 

そこで、小学校からの上司兼友人の持論が腑に落ちたので、書いていく。

 

 

仕事への姿勢を盗む

 

「ほかのひとの仕事を見て盗め」

 

これは、ほかの人の仕事の作業をみて、そのやりかたを盗むことを指していると思ってしまう。

 

でも、大事なのは何を盗むのか。

 

 

「技術」ではなくて、「仕事への姿勢」を盗むのだ。

 

 

技術は見て、記憶すればいい。

 

本当に盗むべきものは仕事への取組みや、考え方、こだわり。

 

 

たとえば、僕が働いている社長は、一緒に働くひとが気持ちよく働けるように、次の日の仕事を細かく段取りする。

 

そして、当日は余裕をもって、みんな動ける。見えない準備があるおかげで。

 

 

この取り組み方は、盗んで真似できることだ。

 

 

「技術」はすぐ、真似できないけれど「仕事への考え」はすぐに実践できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カカシのおはなし

カカシのお話

 

今日は仕事のなかで感じたことを書いていく。

 

 

ぼくが働いている、勤務先の社長がよく言うことばがあるのだ。

 

 

「カカシにはなるな。」

 

 

働くひとには、ふたつのタイプが存在するという。

 

 

1つ目が自燃してモチベーションが高い人。

 

自分から進んで動いたり、もらう給料以上の期待に、応えようとする。

 

 

2つ目がお金と楽を求めて働くひとだ。

 

目の前の高い給料と、楽な仕事ばかり求めてしまう。

 

 

このお金と楽を求めて働くひとを、カカシと呼んでいる。

 

 

 

 

責任とお金 

 

 

お金をもらうためには責任がともなう。

 

たとえば、バイトはなぜ給料が安いのか。

 

それは、責任を持つ必要がないからだ。

 

けっきょくは、社員が責任を持つことになる。

 

リスクがない代わりに、給料が安い。時給にすると900円~1000円。

 

 

給料の良しあしは、説明がつくのだ。

 

 

 

大事なのは、自分がどういう働き方をしたいのか。

 

 

いま、職場でどんな立場にいるのだろう?

 

 

核となって、ひとを動かす立場にいるのかな。

 

それとも、指示をただ待って、動いているかもしれない。

 

 

ぼくは、どちらの働き方も間違ってはいないと思う。

 

 

ひとによっては、カカシみたいな働き方がいいこともある。

 

 

短い時間で働きたい、自分の都合で働きたいなど、働くひとには色んな目的があるから。

 

 

でも、仕事をみるときに、「給料が高いほうがいい」、「福利厚生が充実してるほうがいい」というような、見方が多いことが気になる。

 

 

自分はどういう働きかたをしたいのか。どんな立場にいるのか。

 

 

そして、雇っている側の視点も考えてみる。

 

 

 

「社長はどんな気持ちで、従業員を雇っているんだろう?」

 

 

 

 

たまには、客観的な場所から自分を見直すことが大切だと思う。