つながり
「神保町が大好きです」
この言葉をきっかけにして、自分とは違う環境のひとに繋げてくれた方や友人がいた。
なにも持っていない自分は、ただただガムシャラだ。
足を運ぶこと、何でもいいから手伝うことしか出来なかった時期。
編集やサービス、ITでスキルを持っている人たちが失敗と努力を積み重ねてきたように、僕も足運んで会うことを続けてきた。
空っぽの自分で誰かに会うことをしても、何も残らないかのような感覚。
大学生生活でいったい何を得たんだ。
そう思っていたけれど、いまは少し分かってきた気がする。
それは、見えないひととの繋がりだった。
「ひとも財産だよ」
最近、誰かが僕にくれた言葉。
友人、恋人、家族、職場の関係は自分から切ろうと思えば簡単に切れる。しかし、反対に太くふとくすることも可能だ。
しかし、人との関係は見えないから、目の前の利益に走ってしまう。
そんなときは、これまで支えてくれた方や友人を思い出す。
そうすれば、受け取った分は他の困った誰かに還元しようと気を引き締められる。
最近は心から、そう思う。
与えられる側から与える側へ。
成長できるように頑張るぞ!
エディトリー②
横尾有紀さんインタビュー
前回、校條さんに紹介してもらってEDITORYを知るところまでを書いた。
今回は、EDITORYとヨコオさんのことについて書いていく。
余談だが、実は僕はこの場所を大学一年生の頃から知っていた。路地でひと際目立つこの黄色い看板がやはり、気になったのだ。
しかし、どういう場所なのか分からず、そのときは階段の途中で引き返した。
3年経ってから、ご紹介で関わるようになったエディトリー。
では、このビルの2階には誰がいるのだろう。
2階に入ると笑顔が印象的な横尾有紀さんがいた。
横尾さんは一体どんなひとなんだろう?この先は、
名前がまだ無いカレーと古本が好きなチャトラ君にインタビューをお願いしよう!
そうなのね (笑) よろしくお願いしますー!
エディトリーでやっていること
茶トラ:横尾さん、エディトリーって?
横尾:エディトリーは「本の街」神保町に拠点を構えて働くためのワーキングラウンジです!
このビルの4階までがEDITORYで、私はその運営マネージャーをやっています。2階はイベントスペースで、3階はシェアオフィス、4階はコワーキングスペースになっています。
二階イベントスペース。ここでは企業、NPO、サークル、少人数での企画など様々なイベント会場として使用される。
三階はシェアオフィスになっていて、オシャレな空間が広がっている。
四階はコワーキングスペース。ここでは、色んな業種の方が仕事の作業をしている。
EDITORYの意味は、TERITORY(領域)をEDIT(編集する)こと。 ライターや編集者、そのほかにも自由な発想でビジネスをしているひとのために作られたんだ。私は、ビル管理、エディトリーの運営、 月二回のTokyo Local peopleの取材や月一回のTokyo Local Thinkingの企画・運営を行なっています!
TOKYO LOCAL THINKINGは街に対して想いのある人、今後このエリアで新しいことを始めたいひと、もっと街のことを知りたいひとなど様々なひとが集まって、情報を共有する場所だよ!
TOKYO LOCAL THINKINGには、自己紹介やプレゼンの時間もある。ここでも全体のファシリテーターとして、全力で声をあげて動き回る。
最近は都内に増えてきたね。わかりやすく言うと共同で働くスペースのこと。様々な業種や年齢の人がいるから、情報やアイデアを共有できるメリットがあるよ!
もっと、視野を広げられるような仕事を求めて
茶トラ:この場所で働きはじめたキッカケを教えてください!?
横尾:この場所は日本仕事百貨と言う求人サイトを見て、知りました。エディトリーなら、いろんな職種の人と出会って、自分の視野を広げられそうだと思ったんです。
茶トラ:そんなサイトがあったなんて知らなかった!世の中には色んな仕事があるのが分かるね。前はどんなお仕事をしていたの?
横尾:実は今まで、私はいろんな音楽の仕事を今までしてきました。それからエディトリーで働き始めたんです。学生の頃は、音楽が大好きで週5回はライブハウスによく足を運んでましたね。ライブ最高!と思っていましたね。
茶トラ:音楽が好きなんだね!音楽業界からは、いつ頃転職したいと思ったの?
横尾:27歳の頃です。地元の三重県の隣の名古屋市で働いていました。しかし、打ち合わせなどで、ひとと会うことはあったけど基本的に関わる人が同じでした。だから、もっと色んな人と話して自分の価値観を広げていきたいなと思うようになったんです。音楽にこだわらなくても、面白い人が東京にはたくさんいます。だったら、やりたいことにチャレンジしているひと達が多く集まる東京に上京しました。
茶トラ:横尾さんは三重県出身なんだね。 吾輩は江戸っ子でい!....冗談はさておき、転職するときは悩んだ?
横尾:音楽の会社に勤めている人は、転職するひとが多いので、特に悩みすぎることはなかったよ!自分のやりたいことをして働こうと思いました。人生は1回しかないですから。アメリカや海外だと転職は当たり前です。アメリカでやっていることは大体日本にも流れてくるから、当時の私はゆくゆくは日本もそうなるだろうなと思って、転職は別に気にしませんでした。
お互いができないことを補う
映画、旅行かな。あとは歴史だと戦国時代が特に好きだよ!
武将!? いや私は率先して敵の陣地を攻めることよりも商売が好きなので商人かな。
多様な働き方が増えていくなかで、自分はどのように生きたいのか?
茶トラ: 横尾さん、最後にどういう働きからをするか迷っている若い人に一言だけお願いします!
横尾:エディトリーにはもともと会社に勤めてから、フリーランスになった方が多くいるコミュニティです。だから、多様な生き方を知ることができますね。まずは、いろんな人の話を聞いてみることが1番だと思います。今の働き方と上の世代の人たちの働き方は違ったりもするから、その違いとかも見極めて、自分はどういう風に働いていきたいのかを考えてみてください。結局は、自分が楽しいなと思えることを選ぶことが大切です。
自分はどのように働いていきたいのかを考える、そんな場所にエディトリーはうってつけだと思いますよ。いろんな人が集まりますからね!
横尾さんの取材を終えて
最近、建築分野を研究している人で、「ひとの繋がりを構築したり、ひとがイキイキとした空間を作ることも設計(デザイン)だよ」と話していたことをふと、思い出す。
建物を設計するだけがデザインじゃない。
横尾さんは色んな人を繋げたり、イベントを運営したりと周りのひとの足りない部分を補うスペシャリストだし、まさに空間を デザインしまくっている。
きっと、横尾さんがこの場所にいるから神保町に何度も足を運んだ人もいるはず。
このお店にあのひとがいるから、ちょっとだけ足を運んでみよう。
こんな経験、みなさんもきっとあるんじゃないでしょうか?
最後に、記事を書きましたが実は、横尾さんは3月末でエディトリーからいなくなってしまうとのことです。
しかし、3月22日(木)夜のTOKYO LOCAL THINKINGでも司会を務めるそうなので、ぜひ足を運んで会いにいってみてほしいです!
場所:神保町EDITORY
19:00開場、19:30開始
【イベント詳細】
【場所】
そして、自身のブログにも思いや活動を綴っているそうです。こちらもチェックしてみてください!
僕自身EDITORYで横尾さんをはじめ、色んな方から親身に相談やアドバイスをしていただきました。
1人ひとり、このブログで書いていきたいと思うほど本当に素敵な方達ばかりです。
感謝しきれないです。
また、この記事を書いたのは大学1年生の頃から、色んな場所や人に出会えたらな、という思いもあったからです。
僕は4年の後期からジタバタしていました。
先が見えないから、興味、好奇心を支えにとにかく街を歩きまわったり、違う考えのひとと会っていました。
その結果、繋がるはずのなかった人たちと出会うことで、神保町という街が好きになったのです。
大学のキャンパスが近くにあるのですが、最初は雰囲気がいい古本やカレーの街という印象でした。
自分が4年間通っている地域のことを知らず、卒業するのも寂しい気がします。
卒業して、働き始めたり忙しくなっても戻って楽しく話せる場所があってもいいのではないでしょうか?
そして神保町には、自分の道を進んでいる人生の先輩方(モデル)が沢山います。
身近なところに素敵なひとや場所、コミュニティがあるということが、少しでもこのブログで伝われば嬉しいです 。
話は変わりますが、僕にとってセミの幼虫やミミズも師匠です。
生きるのに必死な姿を見て、残りの50年あまり、いや明日死ぬかもしれないのに、余力を残している自分が情けなく感じたことがあります。
。。。極端でしょうか?(笑)
でも、最近本当にそう思います! 神保町だけでなく、各街、または世界には素敵なひとがいるはずです。これから、「いっちょ外出すっか!」と思える文章をここで、書けるように精進します!
3月一杯まで楽しく、神保町での経験も交えて発信するので、どうか温かく見守ってください!
インタビューに答えてくれた、横尾さんや拙い文章を読んでくださっている方に感謝したいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!!
【EDITORY詳細】
【地図(行き方)】
エディトリー①
EDITORYとの出会い
・・・・・君はだれだい?
小学生の頃に読んだ、夏目漱石の『吾輩は猫である』の一節を思い出した。 このチャトラはスプーンと古本を担いでいることから、神田神保町で生まれたのは分かる。
詳しくはこれを読んでみよう。
では、黄色い看板の話に戻る。この場所を知ったのは、昨年の8月のことだ。まずは、この場所を知るまでの経緯を書いていく。
ナビブラ神保町との出会い
ナビブラ神保町と出会ったのは、昨年の夏のことだ
「神保町 サイト」とGoogleで検索してみると、ナビブラ神保町というサイトが上の方に出てくる。僕は神保町周辺を散策するのが好きだったので、ネットで調べてみた。
ナビブラ神保町とは、神田神保町の公式タウンサイトだ。神田周辺のグルメやエンタメ、便利な情報を発信しているサイトである。
このサイトを運営している方にメールで連絡すると、このサイトを運営しているのは神保町ではたらく風讃社という編集制作会社であることが分かった。そして、ナビブラ神保町編集長の校條真さんに神保町のカフェに待ち合わせて、お話しをする機会をいただけた。
神保町のカフェで校條さんに実際に会ってみると、とても気さくな方で神保町のことを詳しく教えてくれた。サイトの制作自体は委託して制作していることを知ったが、僕が神保町でライターをしてみたいと伝えると「TOKYO LOCAL PEOPLE」というWebメディアがあることを教えてくれる。
このWebメディアでは、神田周辺で働くひとや活動するひとを紹介している。
現在では230回と連載が続いていて、過去の記事を眺めていたら校條さんも載っていた。
「TOKYO LOCAL PEOPLE」を管理しているのが神保町にある、EDITORYというコワーキングスペースやイベントラウンジを運営する会社だという。
初めてこのサイトを見たときに、自分がやってみたかったことに近いと感じた。街の場所や人を紹介できるなんて、ドンピシャだ。
そして、校條さんはその場で、EDITORYの社員であるヨコオさんという方に電話をしてくれて、 僕を繋げてくれたのだった。急な展開に頭が追いついていなかったことや、よくわからないけれど1人ワクワクしていたことを今でも鮮明に覚えている。
今では、取材やEDITORYで様々な経験や出会いをいただき、神保町のなかでも大好きな場所のひとつだ。
校條さんはほかにも、「あ、安部礼司」というラジオ番組があることを教えてくれた。「これは神保町を舞台にごくごく普通のあくまで平均的なサラリーマンである安部礼司がトレンドの荒波に揉まれる姿とそれでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディだ。
実際に聞いてみると、最近のトレンドも話題に出てくるので神保町を知らないひとも気軽に楽しめるラジオ放送だと感じた。
Youtubeでも、聞くことができるのでぜひ興味があるひとは検索してみてほしい。
あとは、風讃社で編集した『神保町公式ガイド』や『古書MAP』(イラストを微妙に変えている)も見せてくれるなど、貴重な時間を作ってお会いしてくれた上に様々な情報を提供してくれた。
『神保町公式ガイド Vol.8』
『古書店MAP』
最後にお話を伺っていて、一番に感じたことは校條さんの神保町に対する強い思いだ。
この街と長く寄り添ってきたからこそ、言葉に重みが増すのだろう。神保町のことを話している顔つきは、本当にイキイキとしていた。
校條さんみたいな方がこの街にはいたんだ。知りあう機会がなかっただけで。
ただ何気なく見えていた街も、建築物も中でいとなむ、ヒトやコミュニティを知ると、もっと違う見方になるんじゃないかな。
僕はそう感じています。
次回はEDITORYや社員のヨコオさんについて詳しく書きます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
ゼロ円ショップをやってみて
ゼロ円ショップにトライ
今月の2月23日に神田にある、あめにてぃカフェでゼロ円ショップを羽田ゆみ子さんと丸山敬子さんと協力して、初めて開催した。
ゼロ円ショップとは、まだ使えるけれど不要になったモノ、頂いたけれど余ったものを誰かに受け渡しする無料のフリーマーケットだ。
だれでもモノを置くことが出来るし、もらうこともできる。しかし最後まで残ったら、持ってきたひとが持ち帰る約束になっている。
衣類や革靴、食器など色んなものがある。
パッケージにちはやふるの名言が書かれたトッポ。
羽田さんの持ってくるものは、面白いものが沢山あって見ていて飽きない。
僕は最近友達からもらったワックスと小学生の頃に買ったが、一度も使っていないリストバンドなどを持ってきた。
羽田さんの知り合いがもってきた箸置き。量が尋常じゃない。当日は大人気だった。
レディ―スのXLと少し大きめの革靴。隣にある中華屋さんのおじさんが休憩中に訪れて、試着するもサイズが合わずあえなく断念していた。
ゼロ円ショップを開いた経緯
まず、これまでの経緯を話すと、あめにてぃカフェとは、僕が大学4年生の3月に偶然出会ったカフェである。
そして、このカフェのオーナーである羽田ゆみ子さんの紹介で、まつざわゼロ円ショップを開いている丸山敬子さんのことを知ったのだ。
僕はゼロ円ショップを通して、本音を話せるような場所を作りたいという丸山さんの考えに共感し、羽田さんと丸山と協力して、あめにてぃカフェで開催することを決めた。
ゼロ円でやる意味
ゼロ円ショップの最大のいいところは、ものを受け渡しする際に生まれるコミュニケーションだ。当日は、学生や神田に住むひと、通りすがりのひと、ツイッターを見て来てくれたひと、外国人など様々なひとが来た。
手に持っているのはトッポと箸置きだ。「僕はタイ人です」と言っていたが片方の友達が「嘘をつくなよ!」と突っ込んでいたのが印象に残っている。
通りすがりの学生が楽しそうにモノを見て、会話を楽しんでいる。そのうちの1人が丸山さんが持ってきたネックウォ―マーを気に入ってその場で付けていった。
丸山さんが一生懸命にモノを眺めているひとに話しかけたり、モノを受け渡しするときに楽しそうにしていうのを見て、インタビューの際に言っていた言葉を思い出す。
「居場所を感じたり、心を開いて本音で話せる場所はお金では買えない」
誰かひとりでも救われる人がいるなら、やる意味は十分あると僕は思った。
実際にゼロ円ショップをやってみて気付いたこと
今回やってみて、気付いたことが3つある。
参加者が運営する
ひとつは、当日にゼロ円ショップに参加してくれたひとが自主的にモノを置く場所を考えてくれたり、手伝ってくれたことだ。
自主的に活動に参加することで、居場所を感じたのかもしれない。僕はその風景を見て、本当に嬉しかった。
三橋俊明さんは、 誘われて参加したが自主的にモノを配置するのを手伝ってくれた。インドに行った経験もあり、もし僕がインドにいくなら現地の信頼できる人を紹介するよと言ってくれたのが嬉しかった。とても心づよい。入口の傘と扇子を一生懸命に設置している姿を見て微笑ましかった。いったいどうやって設置したのだろうか。
この傘は、羽田さんのお母さんのもの。この傘を持って歩けば一気に江戸時代にタイムスリップできる。色鮮やかなの傘は、入口で大きな存在感を示す。
スキルをgiveする
2つ目は、モノ以外にも趣味やスキルで他の人に何かを提供しているひとがいたことだ。
与えることは、モノだけではなくて目に見えないものでもいいのかもしれない。自分が得意なことを教えたり、何かを手伝うのでもいい。相手の話を心から聞くことも与えることだと思う。
市川柳子さんはあめにてぃカフェの常連で、近くの会社で勤めている。この日は高校生の頃からやっているというウクレレを当日のBGM代わりに披露。僕がやってみたいというと基本的な音の出し方を丁寧に教えてくれた。ウクレレの表面に書いてある絵も自分で描いていて普段、あめにてぃカフェでは仕事の休憩の時間を利用して素敵な絵も描いている。僕はウクレレのこと以上に、ひざの上にスマホを置くバランス力が気になってしょうがなかった。
本音で議論する機会
3つ目は、ゼロ円ショップが本音で議論の場になったことだ。
「フリーマーケットでもいいから値段を付けるべきじゃないか?」
このような意見をしてくれる方もいた。たしかにフリマは値切りの交渉が楽しみのひとつでもある。
そして、ゼロ円ショップで無料でモノを受け渡しすることは資本主義経済の流れに逆らうことだ。決して無料だから良いという訳ではないということを頭に入れておく必要はあると思う。決して利潤は生み出さない。
その代わり、ゼロ円だからこそ得ることも沢山ある。
違う意見を言ってくれることで、ゼロ円ショップをすることの意義を考えなおすことが出来た。ある意味、本音を話す場になっていると思う。
この方もあめにてぃカフェの常連。外にいるときも常に背中に広告を背負っているという。最初会ったときは、びっくりしたが慣れてくると当たり前になっていくものだ。話しかけるとまじめに話を聞いてくれて、するどい意見や違った視点からの貴重なアドバイスをくれる。当日もゼロ円ショップについて真剣に議論した。
ゼロ円ショップを終えて
今回は、目的の本音で話せるような居場所を感じるような空間をみんなで作れた。
無料でモノを受け渡しすることには、賛否両論があるが僕はこのような活動があってもいいと思う。
思いやりのブーメランという言葉を知っているだろうか?
僕は、友人からこの動画を教えてもらって知った。1人の親切が他人の親切を生み出すという思いやりの連鎖反応を表現している言葉である。
Life Vest Inside - Kindness Boomerang - "One Day"
僕は自分の予定や考え事で頭がいっぱいなときに、ふいに周りのひとの思いやりを感じると我に返ることがある。
モノみたいにはっきりとは見えないから、時折忘れてしまうのだ。
直接、見返りがなくても小さな親切を大事にすることでもっと人は幸せになれるはず。
現実は厳しくて、甘えと思われるかもしれないけれど、僕は小さな親切を与え続ける人間でありたい。
無理のないように。自分が出来る範囲でやっていこうと思う。
最後にあめにてぃカフェを通して、出会いや居場所を提供している羽田さんと本音で語れる居場所を作ろうと行動している丸山さんと出会えて本当によかった。
いまの自分を支えてくれている周りの環境は、まるで息をふっとかけると消えてしまいそうだ。もしかしたら、いまだけの幸せな時間なのかもしれない。だから今の瞬間を大事にすること、そしてこれからは自分の道もしっかりと歩んでいこうと強く思った。
少し長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます!
まだ未定ですが、来月の最終週らへんにゼロ円ショップをあめにてぃカフェで行なう予定です。
そして、この活動に興味がある学生とも沢山出会えました。今後、神田界隈のカフェやお店の方と同じ目線で、一緒に何かを作り上げて上げていく活動が増えていくと面白いのではないでしょうか?
ゆるキャラ登場
キャラクター紹介
絵が得意な友達が神保町のイメージキャラクターを描いてくれました!
・名前 :まだ名前はありません
・性別 :男の子
・好きなもの :カレーライス
・趣味 :読書
一匹のチャトラが『さかな入門』というタイトルの本を持っています。いかにも猫らしい!(笑)
このキャラクターはいつでも神保町のカレーを食べられるようにスプーンを常備していて、うしろの風呂敷には古本がたくさん入っています。
神保町は古書店がたくさんあること以外にも、カレーの街としても有名なのでイメージにぴったりです!
ちなみに、このキャラクターは初めてペンタブを使って描いたそうです。僕はペンタブのことを知りませんでしたが、みなさんは使ったことがありますか?
ペンタブとは、ぺンタブレット略称でタブレットに対してペンで描くことで、パソコンのマウスカーソルによる操作を代わりにできる道具のことです。マウスで絵を描くのは難しいので、パソコンで絵を描くときに役立ちます。
僕はゆでたまごに少し毛が生えたような絵のセンスなので、描いてくれて本当に助かりました。ありがとうございます!
このキャラクターを描いてくれた、むいさんは他にもキャラクターを作ったりグッズを手作りで製作しています!
このゆるキャラクターはカワウソがモデルになっている。なんともにくめない雰囲気。
神田神保町は魅力あるよ!といっても初めて聞いたひとにとっては、興味は一ミリも湧いてきません。少なくても僕はそう思ってしまいます。
街を象徴するイメージキャラクターがいることで、何となくでも神保町には古書店があってカレーが有名なんだなと少しでも知ってもらい、実際に足を運んでもらえたら嬉しいです。
このキャラクターの名前は募集しているので、いい名前があったら気軽に教えてください!
丸山敬子さんインタビュー
自分が背中を見せることで他の人にも、自信を与えていきたい。「まつざわゼロ円ショップ」を主催する丸山敬子さんに話を伺いました。
普段、私たちの生活のなかでは学校、職場、家庭のどこに居ても、人との関係はつながっています。SNSがあるので直接会っていないときにも、他の誰かの存在を感じて生きているのです。
生活が便利になった反面、無意識のうちに目の前の現実を生きている気持ちが薄らいでいる、そんな気がしました。
誰かと会うとき、電車のなか、大切なひとと過ごすシーンで無意識にLINEやFBのメッセンジャーの返事が来ていないかを考えていないだろうか。僕はガッツリ考えてしまっています。
友達と話している最中も、気付けばお互いの片手にはスマホが握りしめられていた。目の前で会話をしているのに。
大学生の一日にスマホを利用する平均時間は、163・6分です。
(参考:全国大学生活協同組合連合会『第50回学生生活実態調査の概要報告』)
約2時間半はスマホの画面とにらめっこしていることになります。
1週間、1ヶ月、1年と時間を積み重ねていけば更に大きな時間に。
その時間を読書や趣味のための時間に使えたかもしれません。
もちろん、SNSがもたらしてくれた便利さや幸せもあります。けれどだからこそ、これからはもっと目の前の事を感じながら生きることが大事になると考えています。
50年後くらいになって、「時間があったのに無駄に過ごしたなぁ」と思いたくないし、もっと目の前の現実で起きることを大事にして生きていきたいのです。
今回の「まつざわゼロ円ショップ」を主催している丸山さんのお話のなかにも、もしかしたら今回の問題を考えるヒントがあるのではないでしょうか?
ゼロ円ショップとの出会い
ーー丸山さんはどのようにして、ゼロ円ショップのことを知ったのでしょうか?
丸山さん:私は両親からの虐待や性被害の影響で、小学生の頃にパーソナリティ障害を発症しました。
パーソナリティ障害とは、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。
学生のころには、クラスメイトの前で自分の髪の毛を抜いてしまうこともありました。
それから社会人になってからも、家や病院のなかにしか居場所がなかった。自分で住む場所や身を置く環境も選べず、ずっと誰かに管理されている気持ちだったのです。
そんなときに知人に東京都の国立市でゼロ円ショップというのをやっているよ、と教えてもらい、実際に行ってみました。このとき「くにたち0円ショップ」に出会ったのです。毎月第2日曜日に行なわれています。
ゼロ円ショップでモノを受け渡しするときに、生まれる会話が心地よかった。なによりも、「ここにいていいんだ」と温かい居場所のように感じました。
丸山さんが主催するまつざわゼロ円ショップの「まつざわ」は近くにある精神科医療が専門の松沢病院が由来になっている。
周りのひとが行動するために、わたしは架け橋になりたい
ーー自分の足を動かすことで、自分の居場所を見つけたのですね。しかし、自分から行動しなきゃいけないとは分かってはいるけど、中々踏み出せないと思います。丸山さんはなぜ、まつざわゼロ円ショップを主催するようになったのでしょうか?
丸山さん:実は、私がいまこうして皆さんと話しているのも社会に出る一歩なんです。病院や家の外から出て、自分の足を運んで話すのは最近のことですよ。40代になってからは、やりたいことをやろうと考えました。しかし前に踏み出せず、迷っているところに「自立とは依存先を増やすこと」という言葉に出会います。1人で出来ないことをひとに頼ることも大切だよと教えてもらいました。
障害を持っていることで、差別を受けることがありました。私も含めて、いまを生きているひとは人権感覚が薄くなってきていると思うのです。
えらい人や権力を持っているひとの言うことが、全てまっとうな訳ではないですから。弱い立場のひとでも、声をあげる権利を持っているんです。「障害を持っているから」と言われるのは、つらいことです。
私みたいなひとが自分の居場所を作ることが出来るのだから、ほかの人もゼロ円ショップを知ってもらうことで、「居場所を作るのって簡単なことなんだね」と知ってもらいたいです。居場所がふえて、その中で1人でも気が合う人と出会えたり、居心地のよい時間が生まれるきっかけになればと、願っています。
まつざわゼロ円ショップの風景は以前の記事に載っているので、初めて聞いた方は見てみてください。
ーー丸山さん、ありがとうございました。最後に一言だけお願いします。
丸山さん:自助グループってご存知ですか? 困難や問題、悩みなどを抱えた人が同様な問題を持ったひと同士で話し合うグループのことです。アメニティカフェのように病院や家以外で気のおける人と話すことは、大切です。私は、気軽に話せる今この瞬間のような空間が大好きですよ。この空間や時間は、お金で買うことはできないんですから。
取材を終えて
丸山さんにお話しを伺っているときに、「闘っている」という印象が強かったです。差別や社会はあるいは自分に、とことん向き合って生きています。そして自分から足を動かして、今いる自分の環境を変える大事さも学ばせていただきました。
最初に投げかけた問題に話を戻しますが、地域のカフェやコミュニティには悩みを聞いてくれたり、相談に乗ってくれる方は沢山います。その方たちに思い切って頼ってみるのも、僕はいいと思うのです。
たまにはスマホはバックにしまって、街のカフェでの偶然の出会いに任せ、巡り合った人との会話を思いっきり楽しむ日を作るのはどうだろうか?
丸山さんとの出会い
丸山さんとの出会い
昨年の12月に、羽田さんのお誘いで八幡山のゼロ円ショップまで足を運びました。
このまつざわゼロ円ショップを主催していたのが、丸山さんだったのです。初対面ですが、僕にゼロ円ショップの意図や思いをゆっくりとした口調で話してくれました。
「ものを渡すときに、生まれる会話や居場所のあるコミュニティを作りたい」
自分の経験を振り返ってみると、たしかに自分から与えたり、役に立とうと尽くした相手とは深い友人関係を築いていることに気が付きました。
頼まれて家具の買い物やカフェのヘルプに入ったり、地元のホワイト餃子をシェアハウスでお披露目したら、初めて会ったひとでも仲良くなれた気がします。そして酒を飲んで熱く語ったりできる親友や、尊敬できる方たちが増えていったと思います。
「こうして欲しいな」とか「~してほしいな」と受け身になっていても、何も状況は変わりませんでした。自分からアクションを起こすことで、協力してくれる人が現れるのかもしれません。
ホワイト餃子は外がパリパリで中身はジューシー。本店は千葉県の野田市。喜んでもらうために作ったが........この悔しさを忘れないためにも、スマホの待ち受けに。色は白ではないが、創業者が白(パイ)さんだからという説がある。
人って何かをもらうと嬉しいものだと思います。それはモノでなくても、手紙だったり大切なひとからの一言かもしれません。
与えられることで緊張もほどけ、信用が生まれます。僕は、知らない人からでもお菓子をもらうだけでも嬉しいです。
昨日試しに、新お茶の水の電車ホームで椅子に座っているときに、貰ったクッキーが余ってしまったので、右隣に座っているサラリーマンに「どうぞ!」と声を掛けました。しかし、断られます。負けじと腰を捻って、左側に座っているOLさんにもトライしましたが、拒絶。
........厚かましくない程度に、関わるのも大切ですね。
話を戻しますが、近くに迫ってきたバレンタインデーやクリスマスプレゼント、誕生日などの習慣は現代の日本でも深く根付いていていると思います。それは、物々交換が昔の日本では、当たり前だったからとも言われています。そして、資本主義の日本社会のなかであげる、貰うの習慣が無くならないのは人の心奥底では、物々交換を求めているのかもしれません。
しかし、あげることが義務になってしまうと気が重くなるし、むしろあげたりするのは止めた方がいいと思います。そして本当に必要のないものを貰っても嬉しくないです。
ゼロ円ショップでは、自分がほしいと思ったものを持ち帰るだけでもいいし、誰かがほしいと思うようなものを置いて渡すことができます。最後まで残ったら、持ち主が持ち帰るのがルールです。義務ではないので、受け渡しのときに、緩やかな会話が生まれやすく気軽にできるのが特徴です。
八幡山で行われたまつざわゼロ円ショップ。
しかし、真似して行おうと思っても企画者は羽田さんと僕だけです。何から始めてみたらいいか分かりませんでした。ただ自分たちで再利用できそうなモノをかき集めて、お店に置くだけでいいのだろうか......?
まつざわゼロ円ショップを主催していた丸山さんに連絡を取ると、アメニティカフェで行なうゼロ円ショップの企画を協力してくれるようにお願いしました。すると一言返事でOKをしてくれたのです。
次回、丸山さんとのお話を書きます!